会社沿革

シアターハウスの歴史

シアターハウスは日本海に面した北陸の福井県にあります。福井は繊維の町とも言われ、世界でも通用する織物技術をもっている企業が数多く存在します。シアターハウスは、以前からプロジェクタースクリーンの販売を行っていたわけではなく、以前は業者向けに織物を織る織物屋でした。

1940年代から続く織物屋

30代半ばだった吉村明高は、電気メーカー製造会社の米国赴任から帰国後、父親の高齢化をきっかけに家業を継ぐ決意をします。
家業は地元地場産業である、電気とは全く無縁の、糸を布地にする「機屋(はたや)」。
供給された原糸で生地を織り、できた製品を商社に卸すという賃織りでした。

1990年代には安い中国製生地も増え始め、消費者の反応が見えない織物業の仕事に対し違和感を覚えるようになります。


当時は中古プロジェクターよりスクリーンの方が高価

ある時、友人宅で100インチの映写スクリーンでクラシックコンサートの映像を観ました。
まだ32インチTVを「大画面」という時代に、プロジェクタースクリーンで観る100インチという大画面に強い衝撃を受け、その迫力に感動します。
すぐさま自宅に中古のプロジェクターを購入。当時は中古プロジェクターよりスクリーンの方が高額で、自分の生地でなんとかできないものかと自作を思い立ちます。しかし、自作スクリーンでは品質や映写画像に不満が募り、その日からスクリーン製作と改良に没頭していきます。


革新的!販売はネットのみ

家業を営む傍ら、自社でプロジェクタースクリーンを製造しては「ネットオークション」で販売を開始します。
休みない労働時間と低賃金の織物業に比べ、オークション売上は2カ月で本業を超え、スクリーン製造一本でいくことを決意し2001年に会社を設立。

  「あの時受けた感動を他の人にも体感して欲しい!」

  「高いメーカー製でなくお手頃価格で品質のよいスクリーンを作りたい」

そんな思いから、どうせやるなら製品の企画・開発、製造、販売営業を一貫して全て自社で行う、今までにない映写スクリーンの総合メーカーを目指すことを決意します。


次々起こる問題

ネットでのプロジェクタースクリーン販売が順調に進むなか、新たな問題が起こります。

①オークションの煩雑さが増大
ネットオークションでの売上は伸びていきましたが、ユーザーとのやり取りなど、それに対応する作業が煩雑になり、価格も統一できず、スクリーン製造の時間もままならない状態になっていきました。そこでサービス開始したばかりの大手EC「楽天」に出店を決断。続いて、自社EC本店サイトも開設します。

②お客様からのクレーム
出荷数が増えるほど、輸送時の破損や設置の問題、納期のトラブルなどあらゆるクレームが入るようになりました。
思いがけないトラブルに直接お客様の所まで車を走らせた事もありました。少人数ですべての要求やトラブルに対応するのは難しく、連日残業であったり休日返上して対応に追われました。

③追随する他社スクリーンとの価格競争
大手スクリーンメーカーのネット販売参入や海外製の低価格スクリーンが続々と販売され、今まで手に届かなかったホームシアターの夢がより身近なものとなっていきますが、その反面、販売数も下がり始めます。

大胆な価格改定と1mm単位の要求にも対応

そんな状況のなか、自社製品の強みは何か、他社との違いは何なのかを改めて考えました。

   『高品質の日本製スクリーンを、ネットを通じて手頃な価格でユーザーに直接販売する』

この想いこそが起業原点です。価格だけでなく品質にもこだわり、小規模少量生産だからこそできるきめ細やかな対応を強みに活かそうと考えました。さらに製品の技術向上と業務の効率化を徹底しました。

《業界最長の10年無料保証》
まずは品質に対する自信とプライドをかけた大胆な価格改定を行いました。10年無料保証を付けたことで事実上の値上げとなり注文減少は覚悟していましたが、故障がほとんどないという実績と「品質が良い」という口コミもあり、逆に注文数は増加していきました。

《1mm単位の特別注文に対応》
製造から出荷まですべて自社で行うことで、大手の量産型スクリーンでは難しい規格外サイズの注文、1mm単位での特別注文、急な納期にも柔軟に対応できる体制を整えました。

《ペーパーレス化を実施》
さらに、製品メーカーには必須の製品カタログはお客様がサイトから直接ダウンロードしてもらい、見積書・納品書などもすべてお客様ご自身で出力していただくことで業務を効率化しました。

変わらぬ想い

   安心して長く使っていただける日本製スクリーンをお客様に提供したい。

妥協を許さない「品質」へのこだわり、映像美に対するこだわりは今後も変わりません。
さらには、お客様の求めるシアター環境を作るため独自の新サービス、時代のニーズに沿った新製品開発という新しい挑戦も積極的に行っています。
そして、プロジェクタースクリーンを通じて、『より豊かな暮らし』を積極的にサポートする会社を目指たいと思っています。

会社沿革

2001年3月 スクリーンをネットオークションで販売開始
2001年8月 有限会社 吉村光学研究所を設立
2001年8月 吉村光学研究所 楽天市場店開設
2002年3月 吉村光学研究所 本店サイト開設
2003年2月 第3回福井新事業フロンティア大賞奨励賞を受賞
2003年9月 株式会社 ピュアビジョンに組織変更
2003年12月株式会社 ピュアビジョンYahoo!ショッピング店開設
2004年2月 株式会社 シアターハウスに称号変更
2005年2月 福井県経営革新支援法認定事業所の承認を受ける
2007年8月 シアターハウスAmazon店開設
2008年12月日本ビクター(現JVC)プロジェクター販売店認定
2010年5月 一部製品メーカー保証を10年に変更
2010年7月 シアターハウスYahoo!店閉店
2013年11月シアターハウスYahoo!ショッピング店開設
2016年2月福井ふるさと企業表彰企業に選ばれる
2019年4月ホームシアター機器の販売・設置の㈱アバックと業務提携
2019年8月本社、製造工場を福井県福井市石盛町613に移転。研究開発部を福井市天池町32-6に設置
2019年9月吉村明高が会長に就任
斉藤功一が代表取締役社長に就任
2021年9月勝村和央が代表取締役社長に就任
2023年12月 主要商品のメーカー保証を生涯保証に変更

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